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何もないところがいいところ。
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畑の作業をしながら、ずっと考えていました。

今の自分に何が出来るんだろう。

ラジオを通じて、被災されたか方々に向けた応援メッセージを盛んに紹介していました。
やはりみんな同じことを考えているんだな。何かしたくてもできないもどかしさ。

関東を中心に計画停電が行われている。
思ったのは、節電を徹底すれば、この計画停電をしなくても被災地で使う電力が供給できるのでは。
完全に素人思考だけれど、でも今の自分にできる一番手っ取り早くて、そして効果的に貢献できる
方法が「節電」ということに行き着き、ここ数日前から実施しています。

具体的には、

◯部屋の照明を普段の半分にする。
◯昼間には部屋の照明をつけない。
◯夜間外出時に玄関の照明をつけないで行く。
◯こたつ以外の暖房器具を使わない。
◯いつもより1時間早く就寝する。
◯消費電力の大きいドライヤーの使用を控える。
◯炊飯器を使う時間を需要の少ない早朝に予約設定する。

などです。

はっきり言って、この東日本大震災について、実家の屋根瓦が破損している状況を間近で見ても
まだ実感が湧いていません。ブラウン管やラジオを通じての情報を見聞きしても、全く実感が
湧かない。

ただ、ラジオで被災にあった中学生くらいの子が言っていた、

「今まで当たり前だと思っていた生活がどれだけ幸せなことか、当たり前でないか、この被災で
よくわかった」

という言葉を聞いた途端に、今自分が過ごす日々の生活の些細なことまで全てが、被災された
方々に対して、申し訳ない、と思うようになりました。

風呂にはいる。
テレビを見る。
布団で寝る。
朝食を食べる。

今まで当たり前にしてきた当たり前のことの全てに罪悪感を感じているのが今の心境です。
そもそも「当たり前」って何なんだろうか、というところまで考えるようになりました。
なので、しばらくブログの更新についても、なんとなく気が進まなかったのが、更新が停滞していた
理由です。

募金は好みません。
信頼できるところで募金すれば良いのでしょうが、この状況に便乗したニセの義援金を募った
サイトが登場したり、そもそも募金が本当に被災地に役立てられるのか、不透明な部分が個人的
に拭えないからです。

募金したから、えらい。募金しなかったら、悪い。

そういうんじゃなくて、要はそれぞれにできることを出来る範囲でやることなんじゃないかなぁ。
その1つが募金でもいい。あるいは自治体等を通じて物資を送ったっていい。
何が良くて何が悪い、とかではないと思います。

僕は僕の出来ることを淡々とやっていく。それが被災地や被災された方々の役に立っていると信じて。

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集落支援研究会へ村長含め泰阜村から5名参加してきました。

会場についてから気づいたのですが、僕が緑のふるさと協力隊として参加した年の5月、現地訪問
で来ていた緑化センターの担当者と、周辺の緑のふるさと協力隊OBOGとともにバーベキューをした
のですが、その時に来られていた平床さんを迎えた集落支援研究会でした。

昨年、緑のふるさと協力隊として1年間の活動を終えたときに報告会で、結論として、
「集落の人々は特別に何かしてほしい、ということはない」
という1つの答えを示しました。

ただ、今日の研究会でさらにこの結論に付け加る言葉があり、それは、
「地域活性化とか村おこしとかの前に、そもそも今の生活をなんとかすることのほうが先だ」
という言葉がありました。なるほどなぁ、と。

特別に何かしてほしい、という現実の生活に+αを求めているのではなく、今の生活そのものを
維持していくことのほうが、実は近々に迫っている課題だった、というのがより具体的な答えなのだと。


村の人が本気で村のことをなんとかしにゃいかん、と思っているならば協力隊なんて本当は
必要ないんです。でも村の人は、思っている人もいるとは思いますが、それがなかなか行動に
移せない。しがらみ、やっかみ。いろんな見えない縛りが田舎にはあります。ご近所さんほど仲も
よさそうで悪い。

「外部の「刺激」をバネにして、住民主体で村の活性化に取り組む運動を起こすこと」
これが協力隊の最大の目的です。

印象に残った言葉がありました。
高森町役場の方が言っていたのですが、
「協力隊や支援員の活動そのものが、公務員のあるべき姿ではないだろうか」
公務員ができないのかやらないのかわからないけれど、行政のできない部分を協力隊が担う、
住民と行政をつなぐ役割を、協力隊が果たしていることは事実です。

しかし、協力隊員1人だけで出来ることには限界があります。地域おこし協力隊となって、
それは痛感しました。
やりたいことが沢山あるけれど、1人では全てが中途半端になってしまう。
ありがたいことに、次年度はさらに協力隊員が増え、新しい外部からの刺激が入ってきます。
平床さんも言っていましたが、行政にはぜひともこの流れを途切れさせないようにしてほしいです。

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昨日晴れたと思ったら、今日また雪。しかも降り方が前より強いです。あー憂鬱。

昨日、ハウス周りの雪かき(裾が上げられないので、上がるように雪を取り除いていた)をしながら、
なんとかこの雪を利用できないかなぁ、と考えていました。

雪とはいっても溶ければ水になります。

水かぁ。水!

ハウスの中に入れて、定植前の潅水用に運び込めばいいんじゃないか。
そう思いました。
定植前に、と前置きをしたのは、定植後の潅水には溶けた水が冷たすぎてかえって生育を阻む
からです。定植前の潅水なら、問題ありません。

ちょうど別ハウスで同じ作業をしていた池田さんも同じ考えを持っていて、早速雪を運びこむと意気
込んでいました。

雪も厄介物と考えればそれまでですが、利用しようと思えばできるんですね。

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今朝BS日テレで日本農業はどうなるか、といった主旨の番組がやっていたので見ていると、
一番最初のテーマとして、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)について取り上げられていました。

群馬県のとあるこんにゃく農家さんの言葉が印象的で、
「(TPP参加で)どうなるかわからないことが一番不安だ」
と漏らしていました。

このTPP参加について反対の姿勢を崩していないのが、JAです。
僕が思うに、農家がこのTPPに反対しているというよりは、JA自身が反対姿勢を示し、それに同調
している、というかさせられているのが大部分の農家の方々かな、と思っています。

事実、全中が全国集会の時に配った要旨を見てみると、TPP自体の説明より、TPPがいかに
日本の農林漁業に壊滅的な打撃を与えるか、ということを中心に取り上げています。
日本の農業の危機を誇張する表現の1つに、自給率40%という言葉がありますが、ここでも
その言葉は使われています。
前にも述べましたが、先進国の中で食の安全保障問題について自給率を根拠に挙げる国は
日本だけです。
しかも、穀物や肉牛の餌などを海外生産に頼っている日本にとって、カロリーベース換算の
自給率が低くなるのは当たり前であり、それを引き合いに出してTPPを反対するのは間違いです。

僕自身は、TPPに賛成です。
日本は世界的に見ても高い農業生産技術をもつ農業大国です。日本の農業が、まるでJAが
なければ壊滅してしまうような、そんな狭い考えにとらわれた結果が今の農業の現状では
ないでしょうか。

番組の経済評論家の方も、
「まずは、農家自身が農業経営者という自覚を持つ必要がある」
と述べていました。また、
「農家が農業生産法人を作り、生産から販売までをおこなっていく形」を1つの方法として
挙げていました。まさに今取り組んでいる農藝塾の形かと思います。

日本の農業技術によって生まれた農産物は、十分世界でも通用する品質のものです。
戸別補償や保護貿易主義によって守られるばかりの守りの農業こそ日本の農業をダメにします。
自分の作った農作物に責任を持ち、自信を持って売っていく攻めの農業がこれからの農業です。


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わずか10年ほどでインターネットが爆発的に普及し、パソコンも一家に1台から、1人1台、2台
所有が珍しくなくなってきたように思います。

ここ泰阜村でも当たり前のようにインターネットが使える環境にあることも、その証左になるのでは
ないでしょうか。

1,2年前でしょうか、中東の内紛を現地の人が当初数少ない通信手段の中で「twitter」
というコミュニケーションツールを使って連絡を取り合っていたことがニュースで流れていた
のを覚えています。
情報がリアルタイムで地球の裏側に住む人が知ることができる。このインパクトがあって記憶
に残っていたのでしょう。情報に国境も時差もないんですね。

泰阜村と東京とを昨年何度か行き来しました。特に9月以降は1ヶ月おきに東京へ足を運んで
いました。
その時に思ったのは、「泰阜村の1年間の変化が、東京では1ヶ月間の変化だ」ということを
感じました。
もしかしたら1年以上の変化が東京ではその10分の1,20分の1の短い間に起きているの
かもしれません。

変化の違いは簡単です。変化できる条件が整っているからです。人口が集中すればその人口
が生活するためのインフラ整備が行われ、仕事が生まれ、雇用が生まれ、お金が集まり、お金
を使う場ができ・・・
、とむしろ変化しない条件がないというか変化せざるを得ないのかと。

地方はその逆。だから変化が遅い、それだけです。

「都会から田舎に行くにもハードルが高い」
と言っていたのは、去年一緒に協力隊として泰阜村で活動した舟橋さん。
田舎から都会へ行くハードルと同じようにその逆もしかり、ということで、僕もその通りだなぁ
と思います。

では、そのハードルを下げるにはどうすればいいのか。
1つに田舎から都会へ情報を発信することが挙げられるのではないかと。
泰阜村では、一昨年から緑のふるさと協力隊を受け入れ、短期プログラム、地域おこし協力隊、
大学間との交流も行っています。これもある種の情報発信です。
ただまだ発信先が限定的な気もします。

ニュースも起きてすぐに知るものと、数日経ってから知るものとでは鮮度が違います。
生でも食べれるような鮮度のよい刺身も、日が経てば加熱処理しないと食べられないなんてなんか
もったいないですよね。(もったいないはmottainaiとして世界に通用する日本語です)

前述したtwitterのように、鮮度のよい情報を瞬時に発信してみると面白いかなぁと思って、
一時ストップしていたtwitterをまた始めました。
泰阜の情報が世界に向けて発信できる、と考えるとなんかわくわくします。とはいっても日々の
活動や宣伝を「つぶやく」だけなのですが。

情報も溜め込むだけでなく、それを積極的に発信していく。

人間同士も、自分の考え(情報)を積極的に発信することで相手もそれに応えるように発信を
してくれます。これは泰阜村で学んだこと。

うーん、情報って奥深いなぁ。




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プロフィール
HN:
kazu
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/05/08
職業:
地域おこし協力隊(役場嘱託職員)
自己紹介:
新たに地域おこし協力隊を2名加えて、総勢3名で取り組んでいるほうれん草栽培をメインとした村おこし。

今年はなんとしても夏ほうれん草を成功させて、成功モデルケースの土台を固めたいところです。そのためにも、みんなで力を合わせて良い状況に持って行きたいです!
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