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何もないところがいいところ。
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これからは生産者は生産だけをしていてはだめで、生産から販売までを一貫して取り組む必要があります。

なぜか。
既存の市場出荷では、生産者に価格決定権がないために、市場にものを出すまで価格がわからない。
再生産出来る価格であればまだいいものの、その価格を割ってしまえば、出すほど赤字です。

「豊作貧乏」という言葉は農業では食べていけないことを象徴するような言葉だと思います。
「1つのなすをつくるのにいくらコストがかかったから、いくらで売れば利益が生まれる」
こういった感覚がまだどんぶり勘定的なところが強い。

これでは次の世代が引き継げるようなモデルとなりえない=後継者が育たない=後継者不足
という負のスパイラルに拍車をかけている1つの原因なのでは、とか思います。

これではいつまでたっても農業は産業として成り立ちません。
そもそもこれじゃ農業に興味を持てなくなる可能性だってあります。

それを何とかしようというのが、今取り組んでいるほうれん草栽培です。
細かい点は割愛しますが、
「新規就農者が就農1年目から手元に300万程度残るような(=生活が成り立つ)モデルケース」
を作ろうとしています。

「農業で生活ができないから農業をやるひと、やりたい人が増えないのなら、農業で生活できる
模範を作って、それに沿ってやってみればOK。」

そんな感じです。これって結構大事なことです。
もちろん良い作物(ほうれん草だったら苦くないほうれん草)を作るために努力することは前提ですが。

「農業では食べていけない」
「農業を甘く見るな」
古い人ほど、1つ覚えのようにこれらの言葉を口にします。
でもそういう人ほど、
「じゃあどうしたら農業で生活できるようになるか」
という、一歩先のことを考えていません。考えたこともないかもしれません。

農業が産業であって産業になっていない大きな原因がここに潜んでいるのでは、と思います。
工業は高度経済成長期に支えられ、急激な成長を遂げました。
しかし、日本は農業大国であるにもかかわらず、特に農業に対する考え方は大きく見て昔と
ほとんど変わっていません。

時代は流れます。止まることはありません。
農業に対する見方はいい意味で今転換期に来ています。
「やっと農業が陽の目を見るときが来た」と大学時代の先生が言っていました。

陽の目を見るか否かは、これからのやりかた次第です。

僕1人では本当微々たる力しかありませんが、この波が2人、3人と広がっていった時、大きな変化の
波へとなって村をより良く出来るように、これからも頑張りたいと思っています。
波を作り、波に乗る。まだまだ先は長いな。

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無題
ハイウェイオアシスは、自分で価格を決められた、という点でも大きかったね。今後も道のりは長いけど一つ一つ積み上げていこう!
つっち 2010/07/28(Wed)21:56:08 編集
Re:無題
価格を決められる分、商品に対して生産者が責任を持たないといけないんだよね。一気に品質を上げることは難しいけど、それこそ少しずつ着実にあげていけるようにみんなで頑張っていければと思ってるよ!
【2010/07/30 08:30】
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HN:
kazu
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/05/08
職業:
地域おこし協力隊(役場嘱託職員)
自己紹介:
新たに地域おこし協力隊を2名加えて、総勢3名で取り組んでいるほうれん草栽培をメインとした村おこし。

今年はなんとしても夏ほうれん草を成功させて、成功モデルケースの土台を固めたいところです。そのためにも、みんなで力を合わせて良い状況に持って行きたいです!
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